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校長による職員室「季節の風物詩展示」

第64回のテーマ「目には青葉 山ほととぎす 初鰹♪」

第64回のテーマ「目には青葉 山ほととぎす 初鰹♪」 

 初鰹とは、鰹の初物(はつもの)のことをいいます。それがもてはやされたのはおもに江戸の町でのことです。鰹は「活きが命」。夜、鎌倉沖でとれた鰹は、早舟や早馬で江戸へ運ばれ、朝のうちに高値で売りさばかれました。江戸っ子にとって「鎌倉の初鰹」は上方での「明石の鯛」に匹敵するものでした。いまでは鰹は年中、魚屋やスーパーの鮮魚売り場で売っているので、「おぉ、初鰹だ!」と騒ぐことはありませんが、やはり近海ものの初鰹は初夏の香りがします。私たちも先人たちのように目と耳と舌といわず、五感を全開にして美しい初夏のすべてを味わいたいものです(そういえば、花粉症で悩まなくなりました)。

 今回の展示は久しぶりに河童くんが登場。合羽を着た河童くんも登場して、鎌倉沖でとれた初鰹や京丹波の竹林でとれた筍を売っている風景です。今夜は晩酌のお伴に筍の筑前煮と鰹の刺身を辛子醤油でいただきましょう。