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校長による職員室「季節の風物詩展示」

第65回のテーマ「梅雨空に ジブリ(今回は「紅の豚」)の映画を 観て♪」

第65回のテーマ「梅雨空に ジブリ(今回は「紅の豚」)の映画を 観て♪」

 ジメジメとした天気が続き、なんとなく気分もすっきりしない日が続きます。こんな時の休日は、ソファにごろんと寝そべり、持ち帰り用ピザを食べながら映画を観ていたい・・選んだ映画は『紅の豚』!アドリア海の美しい海と広い空、そして主人公の豚のカッコよさが印象的なこの作品、夏になると毎年観たくなるのです。この『紅の豚』で、夏に思いを馳せ、ジメジメとした梅雨を乗り切りたいと思います。

 バルカン半島に位置するクロアチアは、『紅の豚』のモデルの地になっています。作品でもアドリア海沿岸の古い街並みや豊かな自然がとても魅力的に描かれています。見惚れるほど美しい街並みを眺めていると、今にも上空で真っ赤な飛行艇が旋回している錯覚を起こしそうになるかもしれません。ポルコの乗る紅いサボイアは青い空と海によく映えるし、ピカピカのボディが太陽の光を反射させる瞬間は何とも言えない美しさで感動します。

 また、ポルコの隠れ家のモデルとなったアテネの西側に浮かぶザキントス島の「ナヴァイオビーチ」。一直線に続く水平線、透き通るほど透明度の高い海、息をのむほど美しく絶景なビーチは、周りを断崖絶壁に囲まれている小さな砂浜になっています。

 『飛行艇で風を切り、宙を舞い、隠れ家に帰った彼は、ひと汗かいた後の「ラ・ロッサ」 を喉にぐっと流し、マッチで煙草に火を付ける。そこには海と同じ色の空が広がってい て、テーブルの上にはお決まりのラジオと林檎が用意され、ラジオから聞えてくるシャ ンソンを聞きながら昼寝をしゃれこむ・・・なんという素敵な時間の流れだろう。』

このように劇画の風景の美しさもさることながら、食事をしている場面もこの映画の見どころの一つにもなっています。ホテル・アドリアーノのバーで、オーナーであるマダム・ジーナが客相手に歌っているシーンでは、ポルコが白ワインを飲みながら一人で食べていた「サーモンムニエル」や「ポークソテー(共食い?)」は、観ているだけでも美味しそうです!また、修理のためにいきつけのミラノの飛行艇製造会社「ピッコロ社」に愛機の「サボイア」を持ち込み、作り直すシーンの中では、ポルコやピッコロ社のみんながお昼ごはんに食べていた「トマトスパゲッティ」。ピッコロ社のお昼のまかないとして登場する「トマトスパゲッティ」ですが、女性たちが大きな鍋で大量に作るトマトスパゲッティはシンプルそうだけど、これもまた、観ているだけで美味しそうです!

 今回の展示は、ポルコがホテルアドリアーノでジーナが歌っているシャンソン曲「さくらんぼの実る頃(歌手はマダム・ジーナのキャスト声優を務めた加藤登紀子さん)」を聴きながら美味しい食事をしている風景です。