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校長による職員室「季節の風物詩展示」

第76回のテーマ「秋風の中 静かなお盆の迎え火,送り火」

第76回のテーマ「秋風の中 静かなお盆の迎え火,送り火」

 残暑お見舞い申し上げます。8月15日はお盆。7月15日のお盆に対して「旧盆」ともいいますが、正しくは「月遅れのお盆」です。8月13日、先祖の霊が動ける夜にお墓に行き「迎え火」を焚きます(先祖の霊が迎え火の中に入る)。迎え火で「こんばんちょうちん」のろうそくに火をつけ、ちょうちんの火を消さないよう家まで持っていきます(火を消してしまうと先祖の霊がお墓に戻ってしまう、といわれた)。そして、家にある盆棚のろうそくに火をうつして初めてご先祖様を迎えることになります。ご先祖様には14、15日と朝昼晩の食事をお供えして、ゆっくり家で過ごしていただきます。16日の夜、盆棚のろうそくの火をうつしたちょうちんを持ってお墓に行き、道を照らして先祖の霊が迷うことなくあの世へたどり着けるようにとの意味から「送り火」を焚きます。京都の「五山の送り火(大文字)」はその大がかりなものになります。そして、忘れてはならないもの、お盆に先祖の霊があの世とこの世を行き来するときの乗り物、迎え火の時に早く家に帰れるようにとキュウリの馬を作ります。送り火の時はたくさん供物を載せてゆっくりあの世に戻るようにとナスの牛を作ります。今回の展示は、キュウリの馬とナスの牛と一緒にカッパくんたちも盆踊りに参加している様子です。盆踊りには本来、お盆で迎えた先祖の霊を送り出すという意味が込められています。秋の気配が感じられる風の中、静かなお盆になりますように